一種のプロポーズ

私は28歳の独身で、これまで男性とお付き合いをしたことがありませんでした。
デートらしいデートもなく、たまにランチを一緒にする程度の男性がいただけ。
薬局で働いていたので職場恋愛ができる環境でもなく、一生独身で終わるのかなあと寂しい日々を過ごしていました。
ところがある日、何気なく開いたインターネットで優良出会い系サイトを知り、人生の転機が訪れたのです。
女性は登録料も利用料も一切費用がかからなかったので、費用面での不安はありませんでした。
しかし、肝心のメール交換となると、男性会員は全くの赤の他人で素性も分かりませんから、メールを頂いても返信することは暫くできませんでした。
でも、思ったんです。
こんなことでは前へ進めない。
とにかく近所出会いがしたいなら返信メールを出さなければ何も始まらない。
お付き合いを望んでいるのだから、次にメールが来たら思い切って返信しよう。
そう決めた後は、メールを頂いた男性には返信するようになりました。
男性からのメールには自己紹介や送ってくれた理由なんかも書いてありましたから、返事はとてもし易すかったです。
何通かもらったメールの中には写真付のメールもあって、その中に親から継いだ肉屋を経営している、38歳の男性に目が留まりました。
そして勇気を出して、交際を前提にメール交換ができないかを書き、メールを返信したのです。
その後、私は彼一筋でメール交換を始めました。
しばらく経ったある日、男性からこんなメールが来ました。
「今の肉屋の隣に食堂を出す予定です。
その食堂を手伝ってもらえませんか?」これは、彼からの一種のプロポーズだと受け止めています。